「サービスの魅力をしっかり伝えたい」
「せっかく動画を作るなら、できるだけ多くの情報を入れたい」
企業動画を制作していると、構成を考える段階で伝えたい情報がどんどん増えていくことがあります。
会社紹介、サービス内容、強み、実績、代表者の想い、料金、問い合わせ方法など、どれも企業にとっては大切な情報です。
しかし、それらを1本の動画ですべて伝えようとすると、動画が長くなるだけでなく、「結局何を伝えたい動画なのか分からない」状態になることがあります。
動画制作では、情報を増やすことよりも、目的に合わせて情報を整理することが重要です。
この記事では、動画が長くなってしまう原因と、短い時間でも伝わる動画を作るための考え方を解説します。
動画が長くなる最大の原因は「全部伝えたい」
企業動画が長くなる大きな原因の一つが、
「せっかく動画を作るなら、全部伝えたい」
という考え方です。
たとえば、
- 会社について知ってほしい
- サービスの機能を説明したい
- 他社との違いを伝えたい
- 実績も紹介したい
- 代表者の想いも入れたい
- 問い合わせ方法も説明したい
と情報を追加していくと、当然ながら動画は長くなります。
もちろん、伝えたい内容が多いこと自体が悪いわけではありません。
問題なのは、情報の優先順位が決まっていないことです。
すべてを同じ重要度で入れてしまうと、視聴者からすると「何が一番重要なのか」が分かりにくくなります。
動画制作では、最初に
「この動画を見た人に、一つだけ覚えてもらうとしたら何か」
を考えてみることが重要です。
ターゲットを広げすぎると情報が増える
動画が長くなる場合、ターゲットが広すぎないかも確認してみましょう。
たとえば、
- 新規顧客
- 既存顧客
- 採用応募者
- 取引先
- 投資家
では、知りたい情報がそれぞれ違います。
それにもかかわらず、1本の動画ですべての人に説明しようとすると、
「この人向けには、この説明も必要」
「別の人には、この情報も必要」
と内容が増えていきます。
結果として、誰に向けた動画なのかが曖昧になります。
重要なのは、「誰でも見られる動画」にすることではなく、「今回もっとも伝えたい相手」を決めることです。
ターゲットが明確になれば、必要な情報と不要な情報を判断しやすくなります。
テロップを入れすぎると「読む動画」になる
情報量が増えると、テロップも増えやすくなります。
企業動画では、
「この説明もテロップで入れておきたい」
「ナレーションの内容をすべて文字でも表示したい」
と考えることがあります。
しかし、テロップが多すぎると、視聴者は映像を見るのではなく、文字を読むことに集中する状態になります。
特にスマートフォンで視聴するSNS動画や広告動画では、長い文章を短時間で読むのは簡単ではありません。
テロップは情報を増やすためではなく、
- 一番伝えたい言葉
- 数字
- 商品・サービスの強み
- 視聴者に覚えてほしいポイント
など、重要な情報を強調するために使うと効果的です。
ナレーションをそのまますべて文字にするのではなく、視聴者に残したい言葉だけをテロップにする方法もあります。
「説明すること」と「伝わること」は違う
企業側からすると、
「説明を減らしたらサービス内容が伝わらないのでは?」
と不安になることがあります。
しかし、
説明した情報=視聴者に伝わった情報
とは限りません。
情報量が多すぎれば、一つひとつの情報の印象は弱くなります。
動画では、
「どれだけ説明したか」より「視聴後に何が残ったか」
の方が重要です。
たとえばサービス紹介動画であれば、すべての機能を動画で説明する必要はありません。
動画では、
「このサービスなら自分の課題を解決できそう」
と興味を持ってもらい、詳細についてはWebサイトや資料で説明するという方法もあります。
動画だけですべてを完結させようとしないことも重要です。
情報を詰め込みすぎること以外にも、ターゲットや冒頭、行動導線などが原因で問い合わせにつながらないケースがあります。詳しくは「動画を作っても問い合わせにつながらない理由|成果が出ない動画の5つの特徴」で解説しています。
動画の長さは「目的」で決める
「企業動画は何秒が正解ですか?」
という質問に、一つの正解はありません。
適切な長さは動画の目的や使用場所によって変わります。
たとえば、SNS広告では短時間で興味を持ってもらうことが重要ですが、営業時に使用するサービス説明動画では、ある程度詳しい説明が必要になる場合があります。
展示会で流すサイネージ動画なら、音声なし・短時間でも内容を理解できる設計が重要になることもあります。
つまり、
長い動画=悪い動画
ではありません。
問題なのは、
目的に対して必要以上に長くなっている動画です。
「何分にするか」を先に決めるのではなく、
誰が、どこで、何のために見る動画なのか
から必要な尺を考えることが大切です。
成果につながる動画は情報に優先順位がある
成果を考えて動画を制作するときは、情報をすべて同じように扱うのではなく、優先順位を付けます。
たとえば、
最初に伝えること
視聴者の悩みや興味を引く内容
次に伝えること
商品・サービスがその課題をどう解決するのか
補足として伝えること
実績、機能、特徴、信頼材料など
最後に伝えること
問い合わせ、購入、資料請求などの次の行動
というように整理できます。
重要なのは、
「入れられる情報を全部入れる」のではなく、「目的達成に必要な情報を残す」ことです。
動画を短くすること自体が目的なのではありません。
伝えたいことが明確になった結果として、不要な情報が減り、分かりやすい動画になります。
特に企業紹介動画では、限られた時間の中で情報に優先順位を付けることが重要です。具体的な構成や3分動画の台本例については、「企業紹介動画の構成とは?3分で伝わる台本の作り方【テンプレート付き】」で詳しく解説しています。
短尺の広告動画では、さらに情報の優先順位が重要になります。
実際に制作したAI経理エージェントのSNS広告動画では、約20秒という限られた尺の中で、無料登録につなげることを目的に、伝える情報を整理して構成しました。
制作時に考えたポイントはこちらの事例で紹介しています。
AI経理エージェントのSNS広告動画を制作|広告成果を見据えた20秒プロモーション事例
動画制作では「何を入れるか」より「何を削るか」
動画制作の構成を考えるとき、多くの場合、
「何を追加するか」
に意識が向きます。
しかし、完成度を上げるためには、
「この情報は本当にこの動画に必要なのか?」
という視点も必要です。
特に、
- 同じ内容を別の言葉で繰り返している
- Webサイトを見れば分かる細かな説明
- ターゲットに関係のない情報
- 動画の目的に直接関係しない会社情報
- ナレーションと同じ文章をそのまま表示したテロップ
などは、削れる可能性があります。
動画制作では、情報を減らすことは「説明不足にすること」ではありません。
伝えたい情報を目立たせるために、優先度の低い情報を整理することです。
会社紹介動画でも、会社概要や事業内容をすべて盛り込むのではなく、目的に合わせて情報を絞ることが重要です。「そもそも会社紹介動画は必要なのか?」という考え方については、「会社紹介動画はいらない?成果が出る会社と出ない会社の違い」で詳しく解説しています。
動画制作を外注するときも「何を伝えるか」を整理する
制作会社へ依頼する場合も、
「この情報を全部入れてください」
と指定するだけではなく、
「この動画で最も達成したい目的は何か」
を共有することが重要です。
目的が分かれば、制作会社側も、
「この説明は削ってもよい」
「こちらの訴求を先にした方がよい」
「詳細はWebサイトへ誘導した方がよい」
といった提案ができます。
動画制作を外注するときによくある失敗や、依頼前に整理しておきたい内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。
動画制作の外注でよくある失敗例7選|依頼前に知っておきたい注意点
まとめ|動画は「全部伝える」より「何を残すか」
動画が長くなってしまう原因は、単純に尺の問題ではありません。
多くの場合、
- 伝えたい情報の優先順位が決まっていない
- ターゲットを広げすぎている
- 説明やテロップを入れすぎている
- 動画だけですべてを伝えようとしている
といった原因があります。
大切なのは、動画を無理に短くすることではありません。
目的に必要な情報だけを残し、視聴者に何を覚えてもらいたいのかを明確にすることです。
動画制作では「何を入れるか」と同じくらい、**「何を削るか」**が重要です。
ボノマカロニ制作では、動画を作ること自体を目的にするのではなく、目的やターゲット、使用媒体を整理したうえで構成からご提案しています。
「伝えたいことが多く、動画の構成を整理できない」
「何を削ればいいのか分からない」
という段階からでもご相談いただけます。
動画制作、一緒に設計から始めませんか?
ヒアリング〜提案まで無料でご対応します
- ✓ターゲット・目的の整理から一緒に考えます
- ✓「何を伝えるか」の設計を丁寧にヒアリング
- ✓画像1枚から制作可能。撮影なしでもOK
丸投げではなく、成果につながる動画を一緒に作りたい方へ。まずはお気軽にご相談ください。
もっと動画制作ノウハウを見たい方へ|インスタで毎日発信中!
動画制作のコツ・事例・裏側まで毎日わかりやすくお届けしています。ぜひチェックしてみてください。