「動画制作を依頼したけれど、修正がなかなか終わらない」
「何度直しても完成イメージに近づかない」
「最初は少し直すだけの予定だったのに、いつの間にか大幅な作り直しになっている」
動画制作では、このように修正回数が増えてしまうことがあります。
もちろん、制作途中で細かな修正が発生すること自体は珍しくありません。
問題なのは、
修正するたびに別の修正が発生する
構成そのものを何度も作り直す
という状態です。
こうした「修正地獄」は、編集技術だけが原因とは限りません。
実際には、本制作に入る前の目的整理や構成確認、完成イメージの共有が不足していることで発生するケースがあります。
この記事では、動画制作で修正が増える主な原因と、制作会社への依頼時に修正回数を減らすためのポイントを解説します。
動画制作で修正が増えるのはなぜ?
動画制作における修正には、大きく分けて2種類あります。
一つは、
- テロップの文言を変更する
- 画像を差し替える
- BGMの音量を調整する
- 表示時間を変更する
といった部分的な修正です。
もう一つは、
- 動画の構成を変更する
- ターゲットを変更する
- 訴求内容を変更する
- デザインの方向性を変更する
- シーンそのものを作り直す
といった設計に関わる修正です。
特に制作期間や修正回数が増えやすいのは、後者です。
動画がある程度完成してから設計部分を変更すると、変更した一箇所だけではなく、その前後のシーンやナレーション、テロップなどにも影響する可能性があります。
そのため、修正を減らすには、
「修正を出さないこと」ではなく、「大きな修正を本制作前に見つけること」
が重要です。
動画制作で修正が増える7つの原因
① 動画の目的が決まっていない
最初に確認したいのが、
「何のためにこの動画を作るのか」
です。
たとえば、
- 問い合わせを増やす
- 商品を認知してもらう
- 展示会でサービスを理解してもらう
- 採用応募につなげる
- 営業時の商品説明を補助する
では、必要な動画の構成が変わります。
目的が曖昧な状態で制作を始めると、途中で、
「やっぱり会社の説明も増やしたい」
「商品紹介を中心にしたい」
「もっと問い合わせを意識した構成にしたい」
など、動画の方向性そのものが変わる可能性があります。
これが大きな修正につながります。
② ターゲットが決まっていない
目的と同じくらい重要なのがターゲットです。
同じ商品を紹介する動画でも、
経営者に見せるのか、現場担当者に見せるのか、一般消費者に見せるのかによって、伝える内容は変わります。
ターゲットが曖昧なまま進めると、
「この人にも分かるように説明を追加したい」
「こちらの層にも訴求したい」
と情報が増えていきます。
結果として、構成そのものを変更することになります。
③ 完成イメージを言葉だけで共有している
動画制作では、
「スタイリッシュに」
「高級感を出したい」
「親しみやすく」
「未来的な感じで」
といった言葉がよく使われます。
しかし、同じ「高級感」でも、人によって想像するデザインは違います。
そこで役立つのが参考動画です。
参考動画を2〜3本用意し、
「この動画の色使い」
「このくらいのテンポ」
「このテロップ表現」
というように、どの部分を参考にしたいのかまで共有すると認識を合わせやすくなります。
逆に、
「なんとなく良い感じでお願いします」
だけで本制作へ進むと、完成後に大きなイメージのズレが発覚する可能性があります。
④ 構成を確認せずに本制作へ進む
修正を減らすうえで、特に重要なのが構成段階での確認です。
動画制作では、いきなり完成動画を作るのではなく、
目的整理 → 構成・台本 → 絵コンテ・イメージ共有 → 本制作
というように段階を分けて確認する方法があります。
この段階で、
- シーンの順番
- ナレーション
- テロップ
- 訴求内容
- CTA
- おおまかな映像イメージ
を確認しておけば、本制作後の大幅な変更を減らせます。
企業紹介動画では、会社概要や事業内容、強み、実績など、伝えたい情報が多くなりやすいため、本制作前の構成整理が重要です。具体的な構成例や台本の作り方については、「企業紹介動画の構成とは?3分で伝わる台本の作り方【テンプレート付き】」で詳しく解説しています。
一方で、
「構成ではOKだったけれど、完成してから内容そのものを変更する」
という場合は、修正というより再制作に近くなることがあります。
そのため、大きな方向性については本制作へ進む前に確認しておくことが重要です。
実際に当社で企業向け動画を制作する際も、いきなり編集から始めるのではなく、まずサービス内容やターゲット、訴求ポイントを整理し、構成や映像イメージをご確認いただいてから本制作へ進めています。
この段階で「伝える内容」や「見せ方」の認識を合わせておくことで、完成後に構成そのものを作り直すような大きな手戻りを防ぎやすくなります。
実際に、新しいサービスの内容を整理し、構成から映像へ落とし込んだ事例はこちらで紹介しています。
医療機器検索サービスの紹介動画を制作|新規サービスの価値を1分20秒で伝える動画事例
また、動画制作の打ち合わせ段階で目的・ターゲット・使用媒体・参考動画などを整理しておくと、構成段階での認識ズレを減らしやすくなります。
打ち合わせ前に準備しておきたい内容については、「動画制作の打ち合わせで準備すること7選|初めて依頼する企業向けチェックリスト」で詳しく解説しています。
⑤ 社内確認を最後にまとめて行う
企業案件で意外と修正が増えやすいのが、社内確認のタイミングです。
担当者との間では問題なく制作が進んでいても、完成間近になってから、
- 上司
- 経営者
- 営業担当
- 広報担当
- 法務担当
など複数の関係者が確認すると、それぞれから異なる意見が出ることがあります。
たとえば、
「この表現は営業的に変えたい」
「ブランドイメージと違う」
「この表現は法務確認が必要」
といった修正です。
これらを完成後にまとめて反映すると、大きな手戻りにつながる可能性があります。
そのため、
誰が最終決定者なのか
どの段階で誰に確認してもらうのか
を制作前に決めておくことをおすすめします。
⑥ フィードバックを小分けに送る
修正内容を、
「まずここだけお願いします」
「やっぱりこちらも変更してください」
「社内から追加で意見が出ました」
と何度も分けて送ると、修正回数が増えやすくなります。
さらに、後から届いた修正によって、すでに直した箇所を再度変更することもあります。
可能であれば、社内で一度フィードバックをまとめ、
「第1回修正」として一括で制作会社へ伝える
方が効率的です。
また、
「何となく違う」
だけではなく、
どこが違うのか
どう変更したいのか
なぜ変更したいのか
まで共有すると、制作側も意図を理解しやすくなります。
⑦ 制作途中で伝えたい情報が増える
制作が進むにつれて、
「せっかくだから、この機能も紹介したい」
「この実績も追加したい」
「会社の強みも入れたい」
と情報が増えることがあります。
しかし、情報を追加すると、その部分だけを変更すればいいとは限りません。
尺が長くなれば、前後のシーンやナレーションの調整が必要になることもあります。
動画が長くなってしまう原因や、情報を整理する考え方については以下の記事で詳しく解説しています。
動画が長くなる原因とは?「全部伝えたい」が伝わらない動画を作る理由
動画制作の修正回数を減らすためのポイント
修正を減らすために重要なのは、制作会社へ「修正なしで完成させてほしい」と求めることではありません。
動画制作では、実際の映像を見て初めて気づくこともあるため、一定の修正は必要です。
重要なのは、修正するタイミングを前倒しすることです。
本制作後に、
「構成を変えたい」
「ターゲットを変えたい」
となるよりも、構成案や絵コンテの段階で変更した方が手戻りは少なくなります。
そのため、
- 目的とターゲットを最初に決める
- 参考動画を共有する
- 構成・台本を本制作前に確認する
- 社内の確認者を決める
- フィードバックをまとめる
という進め方が有効です。
制作会社へ依頼する前に「修正条件」も確認する
動画制作会社を選ぶときは、料金や実績だけではなく、修正についての条件も確認しておきましょう。
たとえば、
- 修正は何回まで含まれるのか
- どこまでが無料修正なのか
- 構成変更は修正に含まれるのか
- 納品後の修正は可能なのか
- 追加料金が発生する条件は何か
などです。
同じ「修正2回まで」でも、制作会社によって修正の定義が違う場合があります。
依頼前に条件を確認しておけば、制作途中のトラブルも防ぎやすくなります。
修正条件だけでなく、見積もりの内容や制作範囲、構成から提案してもらえるかなども、制作会社を選ぶうえで重要なポイントです。
動画制作会社を比較するときの具体的なチェックポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
動画制作会社の選び方|失敗しない比較ポイント7選【2026年版】
また、制作会社への依頼方法そのものについて確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
動画制作の外注でよくある失敗例7選|依頼前に知っておきたい注意点
まとめ|修正を減らすには「本制作前」の確認が重要
動画制作で修正が増える原因は、単純な編集ミスだけではありません。
特に大きな手戻りにつながりやすいのは、
- 目的やターゲットが途中で変わる
- 完成イメージを共有できていない
- 構成確認が不足している
- 社内確認が後から入る
- フィードバックが分散する
- 制作途中で情報が追加される
といったケースです。
修正を完全になくす必要はありません。
大切なのは、
大きな変更を、できるだけ本制作前に見つけることです。
構成や完成イメージを事前に共有し、確認する人やフィードバック方法まで整理しておくことで、制作途中の認識ズレや手戻りを減らしやすくなります。
ボノマカロニ制作では、本制作前に構成や動画イメージをご確認いただき、方向性を共有したうえで制作を進めています。
「以前動画制作を依頼した際に修正が多くなってしまった」
「初めて外注するので、どのように進めればいいか分からない」
という段階からでもご相談いただけます。
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