「動画を作ったのに問い合わせが増えない」
「SNSでは再生されているのに、売上につながっている実感がない」
「会社紹介動画を作ったけれど、思ったような成果が出ない」
このような悩みを抱える企業は少なくありません。
動画の成果が出ないと、
「映像のクオリティが低かったのでは?」
「もっとおしゃれな動画にした方がよかったのでは?」
と考えてしまいがちです。
しかし、実際には編集技術だけが原因とは限りません。
重要なのは、動画を作る前に、
「誰に、何を伝え、どんな行動につなげるのか」
が設計されていることです。
この記事では、企業動画を作っても問い合わせや成果につながらない原因と、成果につなげるために確認したいポイントを解説します。
動画の「成果」は再生数だけではない
動画を公開すると、どうしても再生数に目が向きます。
もちろん、多くの人に見てもらうことが目的なら再生数は重要な指標です。
しかし、企業が動画を活用する目的はそれだけではありません。
たとえば、
- 商品・サービスの認知を広げる
- Webサイトへのアクセスを増やす
- 問い合わせを獲得する
- 無料登録につなげる
- 採用応募を増やす
- 展示会で商談につなげる
- 営業時の商品説明を分かりやすくする
など、動画によって達成したい成果は企業ごとに異なります。
つまり、
「再生された=成果が出た」
とは限りません。
逆に、再生数がそれほど多くなくても、狙ったターゲットから問い合わせや商談につながっているのであれば、企業にとって価値のある動画と言えます。
まず確認したいのは、
「この動画では、何を成果とするのか」
です。
動画を作っても成果が出ない5つの理由
① 「動画を作ること」が目的になっている
動画制作で最初に確認したいのが、
「なぜ動画を作るのか」
です。
「会社紹介動画がほしい」
「SNS用の動画を作りたい」
「競合が動画を使っているから自社も作りたい」
というところから始まるケースがあります。
しかし、本来考えるべきなのは動画そのものではなく、
「何の事業課題を解決したいのか」
です。
問い合わせを増やしたいのか。
商品の認知を広げたいのか。
採用応募を増やしたいのか。
展示会でサービス内容を短時間で理解してもらいたいのか。
目的によって、作るべき動画は変わります。
動画は目的ではなく、事業課題を解決するための手段の一つです。
特に会社紹介動画は、「会社紹介動画を作ること」自体が目的になってしまうケースがあります。そもそも自社に会社紹介動画が必要なのか、どのような企業なら成果につながりやすいのかについては、「会社紹介動画はいらない?成果が出る会社と出ない会社の違い」で詳しく解説しています。
② ターゲットが曖昧
成果につながらない動画では、
「誰に向けて作った動画なのか分からない」
というケースがあります。
たとえば1本の動画で、
- 新規顧客に会社を知ってもらう
- 既存顧客にサービスを説明する
- 採用応募者に会社の魅力を伝える
- ブランディングにも使う
と複数の目的を持たせると、伝える情報が増えていきます。
結果として、メッセージがぼやけます。
「できるだけ多くの人に伝えたい」と考えるより、
「今回の動画で最も動かしたい相手は誰なのか」
を決めることが重要です。
③ 情報を詰め込みすぎている
企業側には、伝えたい情報がたくさんあります。
会社の歴史、サービス内容、機能、強み、実績、料金、代表者の想いなど、どれも大切な情報です。
しかし、動画ですべてを説明しようとすると、一番重要なメッセージが埋もれてしまいます。
特に短尺動画や広告では、
「何を追加するか」より「何を削るか」
という視点が重要です。
動画が長くなってしまう原因や、情報を整理する考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:動画が長くなる原因とは?「全部伝えたい」が伝わらない動画を作る理由
④ 冒頭で「自分に関係がある」と思わせられていない
SNSや広告では、視聴者が必ずしも動画を見るつもりで画面を開いているとは限りません。
そのため、冒頭で、
「これは自分に関係のある情報だ」
と思ってもらう必要があります。
たとえば、
- 視聴者が抱えている悩み
- 意外な事実
- 動画を見るメリット
- 結論
- 問題提起
などから始める方法があります。
一方、
「株式会社○○です」
「弊社は○○年に設立され……」
と企業側の説明から始めると、まだ会社に興味を持っていない視聴者には離脱される可能性があります。
特に広告やSNS動画では、冒頭の設計が重要です。
冒頭で離脱される原因や具体的な冒頭パターンについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:広告動画は冒頭3秒が重要?離脱される原因と最初に入れたい5つの要素
⑤ 動画を見た後の行動導線がない
動画を最後まで見てもらえたとしても、それだけでは問い合わせにはつながりません。
動画を見た人が、
「次に何をすればいいのか」
を理解できる状態にする必要があります。
たとえば、
- Webサイトを見る
- 商品ページを見る
- 問い合わせる
- 資料請求する
- 無料相談を申し込む
- 無料登録する
- 店舗へ来店する
などです。
動画の目的によって、必要な行動導線は異なります。
そして重要なのは、動画内に「お問い合わせはこちら」と表示するだけではありません。
動画を掲載しているページ、SNSプロフィール、LP、問い合わせフォームなども含めて、
「視聴後にスムーズに次の行動へ移れるか」
を確認する必要があります。
動画単体ではなく、動画を見た後まで含めて設計することが重要です。
実際の広告動画でも、動画を見てもらうこと自体をゴールにするのではなく、その後の行動まで逆算して構成することが重要です。
AI経理エージェントのSNS広告動画では、「無料登録」という目的を設定したうえで、ターゲットや訴求内容、約20秒の情報設計を行いました。
実際の制作時に考えたポイントはこちらで紹介しています。
AI経理エージェントのSNS広告動画を制作|広告成果を見据えた20秒プロモーション事例
良い動画と「成果につながる動画」は同じとは限らない
映像がきれい。
撮影が上手い。
編集がおしゃれ。
こうしたクオリティはもちろん重要です。
しかし、映像として完成度が高ければ、必ず事業成果につながるわけではありません。
たとえば採用動画なら、会社を格好よく見せるだけでなく、応募者が知りたい情報や不安を解消する内容が必要になることがあります。
サービスPR動画なら、機能を並べるだけではなく、
「そのサービスによって顧客の何が変わるのか」
を伝える必要があります。
動画の評価基準を「映像として良いか」だけにせず、
「目的達成に必要な内容になっているか」
という視点で確認することが大切です。
特に企業PR動画では、会社やサービスを紹介するだけではなく、「誰に何を伝え、どのような行動につなげるのか」という設計が重要になります。
企業PR動画の目的や会社紹介動画との違い、成果につなげるための考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
企業PR動画とは?会社紹介動画との違い・効果・制作のポイントを解説【2026年版】
制作前に「なぜ自社が選ばれるのか」を整理する
動画で成果を出すためには、ターゲットを決めるだけでなく、
「なぜお客様が自社を選ぶのか」
を整理することも重要です。
たとえば、
- 価格
- 技術力
- 対応スピード
- 実績
- サポート体制
- 他社にはないサービス
など、企業によって選ばれる理由は異なります。
この部分が曖昧なまま動画を作ると、映像としてはきれいでも、
「結局、他社と何が違うのか分からない」
という動画になってしまうことがあります。
特にSNSや広告では、視聴者は短時間で多くの情報に触れています。
そのため、会社の特徴をすべて伝えるのではなく、
「誰に、どの価値を伝えるのか」
を制作前に整理することが重要です。
成果につながる動画制作は「制作前」から始まっている
成果を考えて動画を制作する場合、いきなり編集から始めるわけではありません。
基本的には、
- 事業課題を整理する
- 動画の目的を決める
- ターゲットを明確にする
- 視聴後の行動を決める
- 訴求内容を整理する
- 構成を設計する
- 制作する
という順番で考えます。
つまり、実際の動画制作は後半の工程です。
この前段階が整理されていないと、制作途中で、
「やっぱりこの内容も入れたい」
「ターゲットを変えたい」
「もっとサービス説明を増やしたい」
と方向性が変わりやすくなります。
動画制作を成功させるためには、制作会社へ依頼する前の準備や情報共有も重要です。
打ち合わせ前に整理しておきたい項目については、以下の記事で詳しく解説しています。
動画制作の打ち合わせで準備すること7選|初めて依頼する企業向けチェックリスト
また、依頼方法や制作の進め方で起こりやすい失敗については、こちらの記事で解説しています。
動画制作の外注でよくある失敗例7選|依頼前に知っておきたい注意点
これから動画制作会社を探す場合は、価格や映像の見た目だけでなく、目的やターゲットの整理から提案してくれるかも重要な比較ポイントです。
制作会社を比較するときの具体的なチェック項目については、「動画制作会社の比較ポイント7選」で詳しく解説しています。
まとめ|動画では「作ること」より「何を動かすか」を考える
動画を作っても成果につながらない場合、編集や映像表現だけに原因があるとは限りません。
確認したいのは、
- 何を成果とするのか
- 誰に向けた動画なのか
- 一番伝えたいことは何か
- 冒頭で興味を持ってもらえるか
- 視聴後の行動導線があるか
という設計部分です。
動画制作で重要なのは、
「どんな動画を作るか」だけではなく、「その動画によって何を動かしたいのか」を考えることです。
ボノマカロニ制作では、動画を作ること自体を目的にせず、目的やターゲット、使用媒体、視聴後の行動まで整理したうえで構成をご提案しています。
「動画を作ったけれど成果につながらなかった」
「これから動画を作りたいが、どんな構成にすればいいか分からない」
という段階からでも、お気軽にご相談ください。
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