展示会では、多くの企業が動画やサイネージを活用しています。
しかし、来場者がブースの前を通る時間はわずかです。
そのため、サービス内容をすべて説明するのではなく、
「短時間で興味を持ってもらい、サービスの価値を理解してもらうこと」
が重要になります。
今回は、物流業界向けサービスの展示会用サイネージ動画を制作しました。
企画・構成から映像制作まで担当し、映像表現の一部には生成AIを活用しています。
実際に制作した動画がこちらです。
完成動画
今回は、この動画をどのように設計したのか、また生成AIをビジネス動画へどのように取り入れたのか、制作のポイントをご紹介します。
ご相談内容
今回ご相談いただいたのは、展示会ブースで使用するサイネージ動画の制作です。
展示会では、来場者が必ずしも最初からサービスに興味を持っているとは限りません。
さらに会場内には多くの企業が出展しているため、長い説明を最初から見てもらうことも難しくなります。
そこで今回は、
「まず興味を持ってもらい、その後サービス内容を理解してもらう」
という流れを意識して構成を設計しました。
また、展示会場での使用を想定し、音声に頼らなくても内容を理解できる動画にすることも重要なポイントでした。
展示会動画で重視したのは「伝える順番」
今回の動画では、いきなりサービスの機能を紹介する構成にはしていません。
まず、
時代背景
↓
物流現場が抱える課題
↓
サービスによる解決
↓
具体的な機能
↓
導入するメリット
↓
法対応
↓
CTA
という順番で構成しています。
サービスを提供する側としては、機能や特徴を最初から詳しく説明したくなります。
しかし、視聴者にとって重要なのは、
「なぜ、このサービスが自分たちに必要なのか」
ということです。
そのため、サービスの機能説明より先に、
「どのような背景・課題があり、その課題をどう解決するサービスなのか」
を理解できる流れを作りました。
AI生成映像を活用した理由
今回の動画では、映像表現の一部に生成AIを活用しています。
ただし、
「AI動画を作ること」自体を目的にしたわけではありません。
サービス内容を分かりやすく伝えるために必要な映像を検討した結果、AIと相性の良い部分に生成AIを取り入れています。
例えば、ビジネス動画で人物や現場のイメージを実写で制作しようとすると、
・撮影場所の確保
・出演者の手配
・撮影スタッフの手配
・撮影スケジュールの調整
などが必要になります。
内容によっては、撮影そのものが難しい場合もあります。
生成AIを活用することで、こうした実写では準備が必要なイメージシーンを映像化できることが大きなメリットです。
今回はAI生成映像を活用しながら、展示会でサービスの利用シーンや世界観をイメージしやすい映像を目指しました。
AIだけで動画を作らない
「AI動画」と聞くと、
動画のすべてをAIで生成する
というイメージを持たれるかもしれません。
しかし、今回の動画はすべてをAIで制作しているわけではありません。
AI生成映像に加えて、
・テロップ
・図解
・数値
・アニメーション
・デザイン
などを組み合わせて制作しています。
特にBtoBサービスの動画では、サービス内容や数値などを正確に伝えることが重要です。
そこで、
AIが得意な「イメージを映像化する部分」
と、
通常の動画編集が得意な「情報を正確に伝える部分」
を使い分けています。
AIはあくまで映像制作の手段のひとつ。
目的に合わせて必要な部分だけAIを取り入れることで、ビジネス動画にも活用しやすくなります。
展示会では「音がなくても伝わる」ことも重要
今回の動画では、展示会での使用を想定して、テロップや画面構成も重視しました。
展示会場では周囲の音が大きく、ナレーションやBGMをしっかり聞いてもらえるとは限りません。
そのため、
映像を見るだけでも、何について説明しているのか分かること
を意識しています。
重要な情報はテロップや図解で見せ、短時間でも視覚的に理解できるよう構成しました。
展示会動画については、構成や適切な尺、制作時のポイントなどをこちらの記事でも詳しく解説しています。
「展示会動画の作り方|来場者の足を止める構成・尺・制作ポイントを動画制作会社が解説」
AIを使う前に「何を伝えるか」を決める
実際にAIを動画制作へ取り入れて感じるのは、
AIを使うことより、その前の企画・構成が重要
ということです。
AIによって、これまで撮影が難しかった映像も制作できるようになりました。
その一方で、映像表現の選択肢が増えたからこそ、
誰に見てもらうのか
何を一番伝えるのか
どの順番で伝えるのか
見た人に何をしてほしいのか
を先に整理する必要があります。
今回の動画でも、まず展示会で伝えるべき内容を整理し、構成を決めた上で、
「この部分はAIを使った方が伝わる」
というシーンにAI生成映像を取り入れています。
AI動画制作にも得意・不得意があります
生成AIを使えば、どんな映像でも簡単に作れるわけではありません。
例えば、
・人物の動き
・細かな手の動作
・同じ人物の再現
・正確な商品表現
・細かな動きの指定
などは、生成結果を完全にコントロールすることが難しい場合があります。
そのため、
「この映像はAIで作るべきなのか」
を制作前に判断することも重要です。
AI動画を実際に制作して感じたメリット・デメリットについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「AI動画って実際どうなの?実際に使って感じたメリット・デメリット」
こんな企業様におすすめです
今回のようなAIを活用した動画制作は、
・展示会でサービスを分かりやすく紹介したい
・BtoBサービスの内容を映像化したい
・撮影に使用できる素材が少ない
・実写撮影が難しいシーンを使いたい
・AIを活用した映像表現を取り入れたい
・企画や構成から相談したい
といった企業様におすすめです。
最初から、
「AI動画を作りたい」
と決まっている必要はありません。
「こんな映像を作りたいけれど、AIを使った方がいいのか分からない」
という段階からでもご相談いただけます。
動画の目的やサービス内容を確認した上で、通常の動画編集とAI生成映像を組み合わせた制作方法をご提案します。
まとめ
今回は、物流業界向けサービスの展示会用サイネージ動画制作をご紹介しました。
今回の制作ではAI生成映像を取り入れていますが、最も重視したのは、
「展示会で短時間にサービスの価値を伝えること」
です。
AIによって、これまで撮影が難しかった映像も制作できるようになり、動画表現の選択肢は大きく広がっています。
だからこそ、
「AIで何ができるか」から動画を考えるのではなく、「何を伝えたいのか」から必要な表現を選ぶ。
この考え方が重要だと考えています。
ボノマカロニ制作では、企業PR・サービス紹介・展示会・広告など、ビジネス用途の動画を企画・構成から制作しています。
AIを活用した動画制作にも対応しておりますので、
「こんな映像はAIで作れる?」
という段階からお気軽にご相談ください。