「動画制作を依頼すると、いくらくらいかかる?」
「同じような動画なのに、制作会社によって見積もりが大きく違うのはなぜ?」
動画制作を検討するとき、多くの企業担当者が最初に気になるのが費用ではないでしょうか。
動画制作には一律の料金があるわけではありません。
同じ60秒程度の企業向け動画でも、既存の写真や動画素材を活用するのか、撮影を行うのか、キャストやCG・アニメーションを使用するのかによって、必要な工数と費用は大きく変わります。
そのため、「会社紹介PVだから○万円」「1分だから○万円」と動画の種類や尺だけで判断するのではなく、どのような制作工程が必要で、その金額に何が含まれているのかを確認することが重要です。
この記事では、動画制作の費用相場の目安から、料金が決まる仕組み、見積もりで確認したいポイントまで解説します。
動画制作の費用相場はどのくらい?
企業向けの動画制作費は、制作方法によって数万円〜数百万円まで大きな幅があります。
たとえば、既存の写真・動画素材を活用したシンプルな短尺動画であれば数万円〜制作できるケースもあります。一方、企画・撮影・キャスティング・オリジナルアニメーションなどを含む企業PR動画では、数十万円〜100万円以上になることもあります。
そのため、「動画制作=○万円」と一律に考えるのではなく、動画の目的と必要な制作工程から予算を考えることが重要です。
一般的な企業動画の費用感を考えると、たとえば次のような違いがあります。
SNS広告・短尺動画
既存素材を活用した短尺動画であれば、比較的制作工数を抑えやすくなります。
一方で、撮影、キャスティング、高度なアニメーションなどを追加すれば、15秒〜30秒程度の動画でも費用は上がります。
短い動画だから必ず安い、というわけではありません。
サービス・商品紹介動画
サービス紹介では、実写だけでなく、図解、UI画面、イラスト、アニメーションなどを組み合わせるケースがあります。
既存素材を中心に制作するのか、撮影から行うのかによって費用が大きく変わります。
会社紹介・採用動画
会社紹介や採用動画では、オフィスや現場の撮影、社員インタビューなどが必要になる場合があります。
撮影日数、撮影場所、スタッフ数などが増えるほど制作費も高くなる傾向があります。
展示会・サイネージ動画
展示会動画では、既存の会社資料や商品画像を活用して制作するケースもあれば、3DCGや撮影を使用するケースもあります。
また、展示会では音声なしで視聴されることもあるため、テロップや図解などの設計が重要になる場合があります。
このように、動画の「種類」だけでは料金は決まりません。
何を、どのような方法で作るのか
によって費用が変わります。
動画制作の料金を決める主な項目
動画制作の見積もりには、さまざまな工程が含まれています。
代表的な項目を確認してみましょう。
① 企画・構成費
動画の目的やターゲットを整理し、
- 何を伝えるのか
- どの順番で見せるのか
- どのような演出にするのか
- 視聴後にどう行動してもらうのか
などを設計する工程です。
同じ素材を使用しても、構成によって動画の伝わり方は大きく変わります。
そのため、単純な編集だけを依頼する場合と、企画・構成から依頼する場合では料金が異なります。
② 撮影費
実写撮影を行う場合に発生します。
費用に影響するのは、
- 撮影日数
- カメラマンの人数
- 使用機材
- 照明
- 音声収録
- 撮影場所
- 移動費
などです。
複数拠点で撮影したり、大規模な撮影チームを組んだりすれば費用も増えます。
③ 編集費
撮影素材や支給素材を編集し、一本の動画へ仕上げる工程です。
編集費は単純な動画の長さだけではなく、
- 素材量
- テロップ量
- エフェクト
- モーショングラフィックス
- アニメーション
- 色調整
などによっても変わります。
④ 素材・イラスト・アニメーション制作費
動画内で使用するイラスト、図解、CG、アニメーションなどを新しく制作する場合は、その制作費が必要になります。
既存の写真・動画素材を使用する場合でも、有料素材のライセンス費用が発生することがあります。
⑤ ナレーション・BGM・音声費
プロのナレーターを起用したり、オリジナルBGMを制作したりする場合は別途費用が発生することがあります。
ナレーションについても、尺、用途、ナレーター、使用条件などによって料金が変わります。
⑥ ディレクション費
制作全体の進行管理や品質管理を行う費用です。
クライアントとの打ち合わせ、スタッフへの指示、スケジュール管理など、動画制作全体を進める役割が含まれます。
⑦ 修正対応
見積もりを見るときに意外と重要なのが修正条件です。
制作会社によって、
- 修正1回まで
- 修正2回まで
- 一定範囲なら複数回対応
- 修正ごとに追加料金
など条件が異なります。
また、テロップ変更のような部分修正と、構成変更のような大幅修正では扱いが違うことがあります。
修正条件については契約前に確認しておきましょう。
動画制作で修正が増える原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。
動画制作で修正が増える原因とは?修正回数を減らすための7つのポイント
https://bonomacaroni-inc.com/video-production-tips/video-edit-revision-problem/
なぜ動画制作会社によって見積もりが違うのか?
たとえば同じ「60秒のサービス紹介動画」でも、
A社:5万円
B社:30万円
というように大きな価格差が出ることがあります。
しかし、完成動画の尺が同じだからといって、制作内容まで同じとは限りません。
たとえばA社では、
支給素材をもとに編集するだけ
なのに対して、B社では、
ヒアリング → 企画 → 構成 → 素材制作 → 編集
まで含まれているかもしれません。
また、
- 撮影の有無
- スタッフ数
- オリジナル素材の制作
- ナレーション
- 修正回数
- 納品形式
なども料金に影響します。
そのため、動画制作の見積もりでは、
「いくらなのか」だけでなく「どこまでやってもらえるのか」
を比較する必要があります。
安すぎる動画制作の見積もりは危険?
「安い動画制作会社に依頼すると失敗するのでは?」
と心配する方もいるかもしれません。
しかし、
安い制作会社=悪い制作会社
ではありません。
既存素材を活用したり、制作工程を効率化したりすることで、費用を抑えている会社もあります。
フリーランスや小規模な制作会社であれば、大規模な制作会社より固定費が少なく、価格を抑えられることもあります。
重要なのは、
「なぜその価格で制作できるのか」
を確認することです。
安い見積もりで確認したいこと
価格が安い場合は、次のような項目を確認してみましょう。
企画・構成は含まれているか
支給された素材を編集するだけなのか、目的整理や構成提案まで対応してくれるのかを確認します。
修正は何回まで可能か
修正回数や追加料金の条件を確認します。
素材は誰が準備するのか
写真、動画、イラスト、BGMなどを依頼側で用意する必要がある場合もあります。
ナレーションは含まれているか
ナレーションが必要な場合、料金に含まれているのか別料金なのか確認します。
制作実績を確認できるか
過去の実績を見ることで、制作できる動画のテイストや品質を判断しやすくなります。
つまり、安いかどうかだけではなく、
「自社が必要としている制作内容が含まれているか」
を見ることが重要です。
価格だけで制作会社を比較すると、企画・構成・修正範囲などの違いを見落としてしまうことがあります。
料金だけでなく、制作実績や提案内容、対応範囲まで含めた制作会社の比較方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
動画制作会社の選び方|失敗しない比較ポイント7選【2026年版】
https://bonomacaroni-inc.com/video-production-tips/video-production-company-comparison/
動画制作の見積もりで確認したい7つのポイント
複数の制作会社から見積もりを取る場合は、総額だけでなく以下を比較してみましょう。
- 企画・構成は含まれているか
- 撮影費はどこまで含まれているか
- 素材制作費は含まれているか
- ナレーション・BGM費は含まれているか
- 修正回数と追加料金
- 納品形式・動画サイズ
- 著作権・素材の利用条件
同じ金額でも、含まれているサービスが違えば単純には比較できません。
見積もり内容だけでなく、依頼前の目的整理や情報共有が不足していると、制作途中で追加費用や大幅な修正につながることもあります。
動画制作を外注するときによくある失敗と、その防ぎ方については以下の記事でも詳しく解説しています。
動画制作の外注でよくある失敗例7選|依頼前に知っておきたい注意点
また、制作会社へ見積もりを依頼する際は、予算だけでなく、動画の目的やターゲット、使用場所、使用できる素材などを整理しておくと、より具体的な提案を受けやすくなります。
打ち合わせ前に準備しておきたい内容については、「動画制作の打ち合わせで準備すること7選|初めて依頼する企業向けチェックリスト」で詳しく解説しています。
予算を抑えて動画を作る方法
動画制作では、予算を抑える方法もあります。
たとえば、
- 既存の写真や動画を活用する
- 撮影日数を減らす
- 撮影場所を絞る
- 動画の目的を一つにする
- 使用する素材を事前に整理する
などです。
特に、
「1本の動画ですべて伝えようとしない」
ことも重要です。
情報を増やすほど動画が長くなり、制作工数が増える場合があります。
動画が長くなる原因や情報を整理する方法については、こちらの記事で解説しています。
動画が長くなる原因とは?「全部伝えたい」が伝わらない動画を作る理由
https://bonomacaroni-inc.com/video-production-tips/long-video-problem/
価格だけではなく「目的に合っているか」で判断する
動画制作の予算はもちろん重要です。
しかし、企業が動画を制作する目的は「動画を安く作ること」ではありません。
問い合わせ、採用、認知拡大、商品購入、営業支援など、何らかの目的があるはずです。
そのため、
必要以上に高額な制作を選ぶ必要もなければ、最安値を選ぶ必要もありません。
重要なのは、
自社の目的に必要な制作内容に対して、適切な料金になっているか
です。
まとめ|動画制作費は「金額」だけで比較しない
動画制作の料金には、企画・構成、撮影、編集、素材制作、ナレーション、ディレクション、修正などさまざまな工程が含まれます。
そのため、見積もりを比較するときは、
「A社は10万円、B社は30万円だからA社が安い」
と金額だけで判断するのではなく、
「それぞれの料金に何が含まれているのか」
を確認することが重要です。
また、安い制作会社が必ず悪いわけでも、高い制作会社なら必ず成果が出るわけでもありません。
自社の目的と必要な制作内容を整理し、その内容に合った制作会社を選びましょう。
ボノマカロニ制作では、目的やご予算を確認したうえで、必要な制作内容を整理してご提案しています。
「どのくらいの予算が必要か分からない」
「見積もりの内容が適切なのか判断できない」
という段階からでもご相談いただけます。
もっと動画制作ノウハウを見たい方へ|インスタで毎日発信中!
動画制作のコツ・事例・裏側まで毎日わかりやすくお届けしています。ぜひチェックしてみてください。