「動画制作会社はたくさんあるけれど、何を基準に選べばいいの?」
企業PR動画やサービス紹介動画、採用動画、広告動画などを制作しようとしたとき、多くの企業担当者が最初に悩むのが「制作会社選び」です。
料金が安い会社。
映像がおしゃれな会社。
制作実績が豊富な会社。
マーケティングまで対応している会社。
それぞれに特徴があるため、単純に料金や実績数だけを比較しても、自社に合った動画制作会社を見つけられるとは限りません。
実際の動画制作では、
- 目的が曖昧なまま制作が始まってしまった
- イメージしていた動画と違った
- 修正が何度も発生した
- 動画は完成したものの成果につながらなかった
といった失敗も起こります。
動画制作で重要なのは、「どこが一番安いか」ではなく、
自社が動画を作る目的を理解し、その目的から逆算して提案してくれる会社かどうか
です。
この記事では、実際に企業向け動画制作を行っている制作会社の視点から、動画制作会社を比較するときに確認したい7つのポイントと、発注前に確認しておきたい注意点を解説します。
動画制作会社を選ぶ前に、まず「目的」を決める
制作会社を探す前に、まず整理しておきたいのが、
「なぜ動画を作るのか?」
という目的です。
例えば、
- 商品・サービスを知ってもらいたい
- 問い合わせを増やしたい
- SNS広告からLPへ誘導したい
- 展示会で足を止めてもらいたい
- 採用応募を増やしたい
- 営業担当者の商品説明を分かりやすくしたい
など、同じ「動画制作」でも目的によって必要な動画は大きく変わります。
例えば、企業のブランドイメージを伝える会社紹介動画と、SNS広告でユーザーの行動を促す15秒動画では、構成も見せ方もまったく違います。
そのため、
「かっこいい動画を作りたい」
「とりあえず会社紹介動画が欲しい」
という状態だけで制作会社を決めてしまうと、完成後に「何に使えばいいのか分からない動画」になってしまう可能性があります。
完璧な企画まで決める必要はありません。
少なくとも、
誰に見てもらい、見た人にどうなってほしいのか
だけは整理しておきましょう。
動画制作会社の選び方|比較したい7つのポイント
1.「何を作るか」より「何のために作るか」を聞いてくれるか
最初に確認したいのがヒアリング内容です。
良い制作会社ほど、
「どんな動画を作りますか?」
だけではなく、
- 誰に見せる動画なのか
- どこで使用するのか
- 現在どんな課題があるのか
- 動画を見た人にどう行動してほしいのか
- 最終的にどのような成果を目指すのか
まで確認します。
反対に、
「参考動画を送ってください」
「どんな雰囲気にしますか?」
だけで制作が始まってしまう場合には注意が必要です。
参考動画やデザインイメージももちろん重要ですが、それはあくまで「表現方法」です。
その前に決めなければならないのが、
動画の目的とターゲットです。
ここが曖昧なまま制作すると、「見た目はきれいだけれど、何を伝えたいのか分からない」という動画になりやすくなります。
2.制作実績は「本数」だけで判断しない
制作会社を比較するとき、多くの人が最初に見るのが制作実績です。
もちろん実績は重要ですが、
制作本数が多い=自社に合っている
とは限りません。
確認したいのは、
- どのような業界の動画を制作しているか
- どのような目的の動画を制作しているか
- 自社が作りたい動画に近い実績があるか
- なぜその構成・表現にしたのか説明されているか
といった部分です。
特に企業向け動画では、完成した映像だけでなく、
「なぜこの動画を作ったのか」
という制作背景を見ることが重要です。
例えば同じサービス紹介動画でも、認知獲得を目的とした動画と、問い合わせ獲得を目的とした動画では構成が変わります。
制作実績を見るときは「映像が好みか」だけではなく、目的やターゲットまで確認してみましょう。
3.企画・構成から提案してもらえるか
動画制作では編集技術に目が行きがちですが、成果を大きく左右するのはその前段階です。
具体的には、
- ターゲット
- 訴求内容
- 構成
- 台本
- CTA
- 使用媒体
などを整理する必要があります。
ここが決まっていない状態で編集を始めると、
「やっぱりこの内容も入れたい」
「イメージしていたものと違う」
「ターゲットに伝わらない」
といった問題が発生しやすくなります。
そして結果として、何度も修正することになります。
動画制作で修正が増える原因の一つは、編集技術ではなく制作前の認識合わせ不足です。
制作前に整理しておきたい目的・ターゲット・使用媒体などについては、「動画制作の打ち合わせで準備すること7選|初めて依頼する企業向けチェックリスト」で詳しく解説しています。
そのため、動画のイメージがまだ固まっていない企業ほど、企画・構成から相談できる制作会社を選ぶことをおすすめします。
4.料金だけで制作会社を選ばない
動画制作の料金は、会社によって大きく異なります。
同じ60秒の動画でも数万円で制作できるケースもあれば、数十万円、内容によっては100万円以上になる場合もあります。
この違いは単純な「編集料金」だけではありません。
例えば、
- ヒアリング
- 企画
- 構成
- 台本制作
- 撮影
- ナレーション
- アニメーション
- 修正対応
- 広告設計
など、どこまで料金に含まれているかによって価格は変わります。
そのため、
「60秒でいくら?」
だけで比較するのではなく、
「その金額でどこまで対応してもらえるのか?」
を確認することが重要です。
極端に安い場合には、テンプレート中心だったり、企画や構成が含まれていなかったりする可能性もあります。
反対に、高額だから必ず成果が出るわけでもありません。
重要なのは、目的に対して必要な工程が料金に含まれているかどうかです。
動画制作の料金は、企画・構成・撮影・編集など、どこまで依頼するかによって大きく変わります。
費用の内訳や動画種類別の相場については、「動画制作の費用相場はいくら?料金の内訳と失敗しない見積もりの見方」で詳しく解説しています。
5.見積もりと修正範囲が明確か
契約前には見積もりの内容もしっかり確認しましょう。
特に確認したいのが、
- 動画尺
- 制作本数
- 企画・構成費
- ナレーション費
- 撮影費
- 素材費
- 修正回数
- 追加修正料金
- 納品形式
- SNS用サイズ変更
などです。
ここが曖昧だと、制作途中で追加費用が発生することがあります。
また、見積もりが極端に安い場合は、企画・構成・修正対応など、必要な工程が含まれているかも確認しておきましょう。
「動画制作の見積もりが安すぎる会社に依頼してはいけない理由」では、価格だけで制作会社を選ぶ際の注意点を詳しく解説しています。
あわせて確認しておきたいのが、修正対応の範囲です。
「修正無制限」=安心
とも限りません。
本来重要なのは修正回数ではなく、制作前に方向性をしっかり共有できていることです。
構成案や絵コンテなどを確認してから本制作へ進める会社であれば、大幅な修正が発生する可能性を抑えられます。
動画制作で修正が増える原因は、修正回数の設定だけではなく、目的やターゲットの整理、完成イメージの共有、構成確認など制作前の進め方にもあります。
修正回数を減らすための具体的なポイントについては、「動画制作で修正が増える原因とは?修正回数を減らすための7つのポイント」で詳しく解説しています。
6.コミュニケーションや提案が分かりやすいか
動画制作は、制作会社へ発注したら完成まで待つだけではありません。
ヒアリング、構成確認、素材共有、仮動画確認、修正など、何度もコミュニケーションが発生します。
そのため、
- 返信が極端に遅くないか
- 専門用語ばかり使わないか
- 要望を整理してくれるか
- できないことも説明してくれるか
- 要望に対して別の方法を提案してくれるか
なども重要な判断材料です。
特に重要なのが、
「言われた通りに作るだけではないか」
という点です。
依頼内容によっては、発注者の希望通りに制作することが必ずしも最善とは限りません。
目的から考えて別の方法が良い場合に、理由とともに提案してくれる会社の方が、パートナーとして付き合いやすいでしょう。
7.動画完成後の「使い方」まで考えているか
動画は完成したら終わりではありません。
むしろ、
完成してからどう使うか
が重要です。
例えば、
- 自社ホームページ
- YouTube
- YouTube広告
- Meta広告
- 営業資料
- 展示会
- 店舗サイネージ
など、動画にはさまざまな活用方法があります。
そして使用媒体によって、最適な尺や構成も異なります。
例えばSNS広告なら冒頭数秒で興味を引く必要がありますが、営業用のサービス紹介動画なら、サービスへの理解を深めることが重要になる場合があります。
「動画を作ること」だけではなく、
どこで、誰に、どう見てもらうのか
まで相談できる制作会社を選ぶことで、動画をより活用しやすくなります。
こんな動画制作会社には注意
制作会社選びでは、「良い会社の特徴」だけでなく注意点も知っておくと判断しやすくなります。
例えば、
- 目的やターゲットをほとんど聞かない
- 見積もりの内訳が分からない
- 参考動画の再現だけを提案する
- 制作工程の説明がない
- 修正条件が分かりにくい
- 使用媒体を確認しない
といった場合は、契約前に詳しく確認した方がよいでしょう。
もちろん、これらに該当するからといって必ず悪い制作会社というわけではありません。
重要なのは、
自社が求めている制作範囲と、その会社が提供しているサービスが合っているか
です。
編集だけを依頼したいのであれば、編集専門の会社やクリエイターでも問題ありません。
一方で、
「何を作ればいいのか分からない」
「動画を問い合わせにつなげたい」
という場合は、企画・構成から相談できる会社の方が適しています。
制作会社への依頼で起こりやすいトラブルや、発注前に確認しておきたいポイントについては、「動画制作の外注でよくある失敗例7選|依頼前に知っておきたい注意点」でも詳しく解説しています。
動画制作会社へ問い合わせる前に準備しておきたいこと
相談するときに、すべてを決めておく必要はありません。
ただし、次の内容が分かっていると打ち合わせがスムーズになります。
- 動画を作る目的
- 想定しているターゲット
- 使用する媒体
- 希望する動画尺
- 希望納期
- おおよその予算
- 使用できる写真・動画・資料
- 参考にしている動画
分からない項目があっても問題ありません。
むしろ企画から相談したい場合には、
「ここまでは決まっているけれど、この部分は提案してほしい」
と伝えると、制作会社側も提案しやすくなります。
動画制作会社選びでよくある質問
動画制作会社とフリーランス、どちらがいい?
一概にどちらが良いとは言えません。
編集内容が明確に決まっている場合は、フリーランスへ依頼することで費用を抑えられることがあります。
一方で、企画・構成・撮影・ナレーション・広告活用など複数の工程が必要な場合は、制作会社の方がまとめて相談しやすい場合があります。
依頼先の規模よりも、
「自社が必要としている範囲まで対応できるか」
で判断しましょう。
動画制作はいくらくらいかかる?
動画制作費は、尺だけでは決まりません。
企画・撮影・アニメーション・ナレーション・素材制作などによって大きく変わります。
そのため、複数社を比較するときには総額だけでなく、見積もりに含まれている制作内容を比較することが重要です。
何社くらい比較した方がいい?
初めて動画制作を依頼する場合は、2〜3社程度から話を聞くと違いが分かりやすくなります。
ただし、価格だけを比較する相見積もりではなく、
「自社の目的に対して、どのような提案をしてくれるか」
を比較することをおすすめします。
まとめ|「作れる会社」ではなく「目的から考えてくれる会社」を選ぶ
動画制作会社を比較するとき、どうしても
- 価格
- 映像の見た目
- 制作実績
- 会社の規模
などに目が行きがちです。
もちろん、これらも重要な判断材料です。
しかし、動画をビジネスで活用するのであれば、それだけでは十分ではありません。
特に確認したいのは、
「なぜ動画を作るのか」を一緒に考えてくれるかどうか。
ターゲット、目的、使用媒体、伝える内容を整理したうえで制作することで、「作ったけれど使われない動画」になるリスクを減らせます。
ボノマカロニ制作では、動画制作そのものだけではなく、目的・ターゲットの整理から構成、台本、動画の活用方法まで含めてご相談いただけます。
「動画を作りたいけれど、まだ構成までは決まっていない」
「どんな動画が自社に合っているのか相談したい」
という段階でも問題ありません。
まずは現在の課題や動画を作りたい目的から、お気軽にご相談ください。
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